2021年5月現在、東京都は緊急事態宣言真っ只中にあります。
昨年の2月から世界中で猛威を振るっている新型コロナウィルスは、1年を過ぎてもなお、その脅威は続いており、この2021年5月時点でも収まる気配を見せません。
このまま、人類はずっと巣穴に閉じこもり、目に見えない何者かが自分に付着するのを恐れながら生きていかなければならないのでしょうか。
いえ、コロナ禍の今こそ、コロナと共に生きる方法を見つけていかないといけないのでしょう。
ドローン空撮は(特に私のように単独や少人数での空撮は)、比較的コロナの影響を受けにくいアクティビティだと思っています。
空撮地の地元の方の不安には極力配慮し、可能な限り人のいない場所へ場所へ。
かつ、そこは、日本を代表すると言っても過言ではない絶景であれば、これこそ空撮屋冥利につきるもの。
そんな思いで、このコロナ禍の日本を放浪したいと思っています。
そのような日本を代表する絶景の場所として、日本に6,800超はあろうかという無数の島々が挙げられます。
その中で、有人の島は、400~500と言われています。
島の行く末は日本の行く末。島の未来は日本の未来。
それに気づいたからこそ、ドローン空撮の地として、島を巡ります。
伊豆諸島の中でも、八丈島は格別なロケーションが揃っています。
島ですので、海はもちろんのこと、八丈富士に代表される山々、滝、池、牧場、灯台、そして八丈富士が作り出した千畳敷など。島の空撮地としての魅力がギュッと詰まった場所です。
空撮屋泣かせのポイントと言えば、この八丈島は、「ひょっこりひょうたん島」の形をしており、そのくびれの部分に、どん!と飛行場があることです。
1日に2便の離発着なので、時間を避ければ旅客機との遭遇は回避できますが、他にも民間機やヘリコプターなどの定時ではない有人航空機が空域を通ります。
さらに難しいのは、八丈富士などの空撮ポイントは、すでに海抜「150m以上」のポイントであり、「空港周辺」と合わせると、国交省の許可証を取得するのに時間がかかります。
この点を理解して、各空撮ポイントでの飛行制限を守りながら空撮すれば問題はありません。
八丈島に限ったことではありませんが、島民にとって島外からの訪問者は、コロナ禍であるからこそ不安の種になりますが、そこに配慮しての訪問を忘れてはいけません。
一方で、私たちは、「日本を代表する景観の島の絶景」を求めることも忘れてはいけません。
両者に配慮しつつ、空撮を続けることに、意味がないことはないでしょう。これは「不要不急」ではない、こんな世の中だからこそ、求められるアクティビティになると信じています。
地球がもし、何かを人類に諭したくて、「コロナ」という何者かを世界中に蔓延させたのだとしたら、私たちはその意味を探し理解し、地球を守りながら生き続けることに気づくことになるのでしょう。
さあ、この「島」シリーズを、ぜひとも続けていこうではありませんか!私たちは島国に生きているのですから。
動画『【ドローン空撮】続・伊豆諸島紀行 『八丈島を巡る』』