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沖縄の海でクジラを追うシリーズ2021[沖縄県ナガンヌ島近海]

· ドローン空撮

2021年2月13日(土)。この日の天候は風も強く、波も荒く、それでも船は出せるかなという微妙な天候。海況が芳しくないものの、スイム船も出るとのことで、我々も早朝から出港しました。

『ハニカム空撮ツアーinナガンヌ島』も今回で4回目の開催です。天候の影響で、ナガンヌ島には行けなかったものの、クジラを追うことはできました。

 

AM8:30頃、那覇泊港を出発。港内は多少穏やかなものの、外海に出るとかなりの揺れ。それはそうです。この近海では波浪警報が出ていますから影響がないわけではありません。

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スイム船と連絡を取りつつ、クジラのいる海域に移動します。

クジラの発見は、シーフォックスの鵜飼さんと船長さんにお任せします。凡人の我々の目では、白波なのかクジラのブロー(潮吹き)なのか、遠目では判断できないところ、2人は的確に見分けてくれます。ブローだと水煙がしばらく残るので、それが目安になるのですが、なかなか追えません。

あとは、スイム船側がクジラを捉えていてくれると、ダイバーを落とすタイミングでクジラを撮ることができます。なので、スイム船を後方から追っていく、というのも1つの手段です。

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ドローンは複数機出しますが、互いに影響しないように高度を変えます。1機が15mなら、もう1機は25mといった感じで、10m離しておけばまず安全です。

今回は、同時2機の場面が多かったので、目標とするスイム船の右舷にいるか左舷にいるかでも分けて飛行させました。

 

クジラを見つけたら、画角に入れ、そこからは一心不乱に画角から外さないように操縦するわけですが、今年のクジラは一たび捉えても、尾ひれを出して潜ってしまう時間が早く、なかなか捉えきれませんでした。多少潜られても、海上から影を追うこともできるのですが、波が荒いとその影もかき消されます。潜られると難しいですね。

一度潜ると、通常は6,7分程度でまた呼吸のために海上に現れるのですが、今年のクジラは潜っている時間も長く、10分以上潜ることも。子クジラがいると、浮上は早いんですけどね。生き物ですから、こちらの思うようにはならないですね。当たり前ですが。^^

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クジラを見失ったら、自分の船に戻ります。

この時、自分の船を見失っていることもしばしば。全く違う船に戻っていることもあるので、自分の船の特徴はしっかり覚えておくようにします。

 

船を発見し、戻ってきたら、ハンドキャッチしてもらいます。

波の荒い時は、船と共に自分が上下に揺れているので、ドローンをキャッチしてもらうのも一苦労です。パイロットからは、ドローンの上下のコントロールが不安定に見えます。また、船は停船してくれていますが、風が強いと回り始めたり向きが変わったりしますので、それもキャッチ時の難しさに影響します。

低電圧アラーム40%に設定して、余裕を持たせて戻しているので、焦らずにキャッチしてもらいます。

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バッテリーが尽きるまで、この繰り返し。

丸一日、船でクジラを追う空撮ツアー。飽きるほど海と空を見れます。クジラが出たら、それを上手く撮れるかは腕次第。そして運次第ですね。

 

 

途中、クジラがなかなか出現しない時間に、ちょっと珍しい場所に行きました。

ルカン礁。ダイビングでは知られた場所のようです。外海にありながら、大きな環礁になっていて、灯台がポツンと立っている場所。

今回は、ちょこっとここを撮影してみましたよ。

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来年のこの時期もチャレンジします。我こそは!というチャレンジャーを募集します。^^

 

『クジラ撮り2021[沖縄県]』